宝山コラム

2018.11.30

新プロジェクト『始動』!

『西蒲5蔵合同山林保護プロジェクト』を始めます

『西蒲5蔵合同山林保護プロジェクト』
㈱越後鶴亀
宝山酒造㈱
笹祝酒造㈱
峰乃白梅酒造㈱
弥彦酒造㈱
この度、西蒲の5蔵が手を組みふるさとの山林保護活動を行う事になりました。
活動を訴える共通の首掛を作成し、その首掛けがついた5社の日本酒の売上の一部は
『角田・弥彦山麓』を守るプロジェクトに充てられます。

日本国内では昭和50年代から松枯れ被害が全国的に発生し大きな問題になっています。
現在行われている松枯れ被害の防止策は殺虫剤の散布や既に傷んだ松の伐採燻蒸が一般的であり、自然環境に与える負荷が大きいことや安全性を疑問視する意見が多くあります。そこで研究が始まったのが「微生物資材を用いた樹勢回復」です。
微生物によって土壌環境を整え、土壌微生物と共存関係にある根部の活性を促すことで樹勢を良好なものとし、松が本来持っていると思われる自然治癒力や病害虫に対する抵抗力を高める取り組みです。(人間で言うところの腸内フローラが良好になる事で健康が保たれることと同じ原理)。

そこでJA越後中央弥彦営農センターと協力し、以下の微生物資材の散布費用に係る費用を日本酒の売り上げから寄付したいと思います。

〇使用微生物資材:サンルート社 スーパーER(JAS認定)
非加熱無殺菌の生きたままの微生物資材。地球環境、植物、動物、人にもやさしい化学物質未使用
で、主要6項目の毒性検査済です。
〇散布方法:無人ヘリ 
〇散布範囲:角田山・弥彦山の山麓

宝山酒造は今年からの新商品
「TAKARAYAMA 岩室日本酒物語」
をこのプロジェクトのお酒として展開しております。

少量生産の為、まだHPでの販売はしておらず、蔵の売店のみでご用意してました。

お酒について
“宝山酒造株式会社5代目蔵元の渡邉桂太が「岩室(いわむろ)の素晴らしさを伝えたい」をコンセプトに立ち上げたブランドです。地元「モノ」で作り上げるお酒にしたい、その物語をラベルに込め語られる逸品にしたいという思いで立ち上げました。この酒は宝山酒造としては初の試みの「完全発酵」させた辛口タイプになります。
まず商品名のローマ字「TAKARAYAMA」は定番商品である「宝山」との差別化する為に用いております。ラベルに描かれる「メガネ」は杜氏でもある五代目蔵元の渡邉桂太のトレードマークでもあります。その「メガネ」を「猫」が咥えていますが、宝山酒造には看板猫がおり半分野良猫、半分家猫の気まぐれな猫です。
そんな猫に咥えられた杜氏が気まぐれな酒造り(造りたい物を造る)をするブランドとして立ち上げました。
そして「岩室」とは、宝山酒造がある地区の名前です。
もともと宝山酒造がある場所は岩室村(いわむろむら)と呼ばれていました。
しかし、市町村合併によりその土地の名前は無くなってしました。
育ってきた場所の名前がなくなるというのは、当時とても悲しかったのを今でも覚えています。
そして、今自分たちのできることで「岩室」の名前を語り継ぎたいと思い、お酒にすることにしました。
杜氏・お米・水が全て岩室産のお酒です。

もちろん、闇雲に造るのでは無く、テーマはしっかりと設けてしっかりとしたお酒を造りあげていきます。
そのストーリーを「中身」(お酒)に込め、ラベルデザインは「本」の表紙、背表紙、裏表紙として描いたものになります。

そんな想いを込めたお酒だからこそ、このプロジェクトに用いることを決意致しました。

今後地元から日本中に広がっていけばいいなと思っております。
ぜひ、皆様ご協力のほど宜しくお願い致します。

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